「OGNA」リブランド。~ ブランドに込められた深い想い ~(取材先:南信州ビール)
- ビアクラブ 信州
- 1月14日
- 読了時間: 8分
更新日:3月3日

今回は、長野県第一号クラフトビールメーカーの「南信州ビール」に訪問してきました!
駒ヶ根と宮田村の境にある工場は、本坊酒造株式会社マルス駒ヶ岳蒸溜所と併設されており、南側には大田切川が流れています。

この川がとても美しい~~!ここで、お昼から飲めたら間違いなく最高です!
川の反対側には、南信州ビール直営のレストラン「味わい工房」もあり、レストランでビールを飲んで帰ることもできるような場所になっています。
南信州ビール。みなさんはなんて呼んでいますか?
今日は、南信州ビールさんのリブランドを通した挑戦について取材してきました。
ぜひ最後までお付き合いください!
🍺 目次 🍺
「OGNA」リブランドのきっかけ
覚えてもらえる!キャッチーな愛称が欲しい
日本建国の神様「ヤマトタケル」
こだわりのアンシンメトリーなデザイン
地域との関わり
お酒ならいろいろなジャンルを楽しめる南信州エリア!
挑戦や冒険を象徴する商品
クラフトビールメーカーでは珍しい「ノンアルコールビール」
スポーツ用品メーカー「ミズノ」とのコラボ
飲んで、「PUHAAH!」
南信州ビール「OGNA」が購入できるデリシアの店舗
「OGNA」リブランドのきっかけ

もともとは、「瓶」での販売よりも、「樽」での販売。
すなわち飲食店での販売がメインとだった南信州ビール。飲食店の皆様は、南信州ビールを知っているけれども、一般消費者にはなかなか浸透していないと実感していたそうです。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、飲食店での需要が落ちてしまいました。
そこで、瓶での販売を強化していくことが急務となりました。
覚えてもらえる!キャッチーな愛称が欲しい

松本ブルワリーの「松ブル」
ヤッホーブルーイングの「ヤッホー」
3~4文字の音節で親しみやすく、呼びやすい名称だと覚えやすいですよね~!
一般消費が増えるためにはまずは名前を覚えてもらう必要があるため、まずは名称を覚えやすいように変えるということがミッションだったんですね~
そこでできてきたのが「OGNA(オグナ)」でした。
「OGNA」は、
「NAGANO」を構成する N + A + G + Oの4つのアルファベットを使って構成されています。
ぜひ、皆様も「オグナ」と呼んでくださいね!
日本建国の神様「ヤマトタケル」

皆さまも一度は「ヤマトタケル」という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?ヤマトタケル(日本武尊)は、日本の古代史や神話に登場する英雄であり、その名は勇敢さや強さの象徴として語り継がれています。特に『古事記』や『日本書紀』といった古代の記録で彼の活躍が記されています。
「ヤマトタケル(ヤマトタケルノミコト)」の幼少名が「ヤマトオグナ」であったことから、「オグナ」は子供、「タケル」は大人という意味になっていたそうです。また、「英雄」「強者」といった意味もあるそうです。
まさにOGNAは、「オグナ」から「タケル」への飛躍と、「ヤマトタケル」の冒険心や挑戦を通した強さを未来への期待が込められた名前だったんですね~!
深いですね~
こだわりのアンシンメトリーなデザイン

ロゴに込められた意味についてもお聞きしていきました!
ロゴは全体として、アンシンメトリー(非線対称)となっています。
左側は、川の流れを表しており、真ん中は中央アルプス。右側に南アルプスという形になっており、この南信州ビールがある宮田村の土地そのものを表したロゴになっているんですね。
そして、OGNAの"a"から伸びたところには、麦を表現されています。
非常に地域への愛を感じることができるロゴですよね~
地域との関わり

ロゴでも地域との関わりを表現している南信州ビールですが、地域の高校での授業でもお話する機会があるそうです。
竹平さんの授業は、「いかにしてイノベーションを起こせるか」
地域資源を使って、何か面白いことをやってみようという授業だそうです。
まずは、自分たちの地域には、どんな資源があるのかを調べてもらい、それらを活用して地域課題を解決できるかを検討されるそうです。
出てくるアイディアはなかなか面白いものが出てくるそうです。
●地球の気温上昇を抑えるために、野菜をたくさん作り、ビーガンの街を作ろう!
という話であったり、
●長野県と静岡県で毎年行われる綱引き合戦で、毎年勝利をして長野県にも海を!
という意見も出てきたそうです。
面白いですね~!
高校生に、地域のことを考えるきっかけを与えることは、将来、彼、彼女たちが成長したときに間違いなく地域のためになる取り組みだなと思いますね~!
参考:長野県と静岡県の県境丘越峠では、信州軍と遠州軍が「国境」をかけて綱引きをする「峠の国盗り綱引き合戦」が行われており、勝利をすると勝った方が1メートル相手側に「国境」を広げることができる。
参考記事:峠の国盗り綱引き合戦|信州遠山郷
お酒ならいろいろなジャンルを楽しめる南信州エリア!
南信州には、「クラフトビール」「ウイスキー」「シードル」「日本酒」と、さまざまなお酒を楽しめるのも特徴です。
そしてそのメーカーさん同士のつながりがとても強く、みんなで何かできないかな~と集まることもあるそうです。
今後、各お酒とのコラボ商品もできるかもしれませんね~!
挑戦や冒険を象徴する商品

クラフトビールメーカーでは珍しい「ノンアルコールビール」
みなさまは、ノンアルコールのクラフトビールを飲んだことはありますか?
南信州ビールでは、1998年からノンアルコールビールを提供しています。
1998年・・・ ってまだまだノンアルコールビールがメジャーではなかった時代ですよね。
当時は、クラフトビールでノンアルコールビールを製造販売していたところはなかったそうです。
そんな時代からノンアルコールビールに挑戦する、パイオニアなのだと感じました!
これも、「OGNA」の冒険心・探求心があったからこその挑戦ですよね。
造った理由としては、今では一般的にはなってしまっていますが、この南信州ビールがある場所が、車でないとなかなか来れない場所にあり、どうしてもドライバーの方が楽しみ切れずに帰られる姿を見て、ノンアルコールビールを造ったんですね~!
ノンアルコールビールがあるだけで、満足度が違いますもんね~
当時、訪問されていた人たちの満足度はどこよりも高かったんじゃないかななんて、容易に想像つきますよね!
スポーツ用品メーカー「ミズノ」とのコラボ

先述したように、ノンアルコールビールを販売してきたからこそではありますが、あの大手スポーツ用品メーカーである「ミズノ」さんとの共創商品「PUHAAH(プハー)」の開発も実現しました。
同商品は、「スポーツ後のビールのためなら頑張れる!」という方のニーズがある一方で、「スポーツの後のビールは体に悪いし、後ろめたい」という声の両方を解決し、「あの一杯をおいしく飲むためにスポーツをする!」という思いで開発された商品でした!
実は筆者、高校までバリバリ野球をやっておりまして、愛用のグローブはミズノでした!
これは飲むしかない!ということで、早速買って飲んでみました!
飲んで、「PUHAAH!」

これが、どこよりも長くノンアルコールビールを造り続けた南信州ビールだからこそ出せる味わいなんだなと感じました。
このPUHAAHは何と言ってもホップの香りを楽しむことができるノンアルコールビール。
クラフトビールを感じながら、それでいてアルコールが入っていないビールですので、車での旅行を楽しんでいるときなどにも特別さを感じることができます。
そして、スポーツの後にも本当に最適だなと感じました!
ゴクゴク飲むことができるのどごしが良くて、おいしい一杯。本当にノンアルコール?と錯覚してしまうぐらいのテイストで、罪悪感フリーで飲んじゃいました!
南信州ビール(OGNA)のこだわり

ビールは、原料や製法によりアルコール度数や香り、苦味など様々な要素で構成されています。南信州ビールはそれらの要素を最適なバランスに仕上げ、ビールスタイルにとらわれないオンリーワンの商品設計を心掛けています。
作り手は自然環境や原料などと向き合いながら心に響く商品造りを目指し真摯にOgnaの造りに取り組んでいらっしゃいます。
ノンアルコールビール以外にも、YAMASO HOPはワインのような味わいでクラフトビールとしてはややアルコール度数が高めである9%。
このように、特徴的な商品が多数あります。
ぜひ、OGNAで皆様の好きなビールを探してみてはいかがでしょうか?
外部リンク:南信州ビール株式会社
南信州ビール「OGNA」が購入できるデリシアの店舗
デリシア 駒ヶ根店
デリシア 広丘店
デリシア 宮川店
ユーパレット 中野西店
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